2015年より始まった「スター・ウォーズ」新シリーズの第3弾。フォースを操る主人公レイ、ダース・ベイダーの後継者カイロ・レン、それにレイの仲間たちであるフィン、ポーの他にチューバッカやC-3PO、R2-D2、レイア姫など往年の人気キャラクターも登場する。監督は『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を担当したJ・J・エイブラムスが再登板。
※ネタバレしています。
話運びはテンポがよく、主要キャラクター全員に見せ場があり、レイとレンの共闘場面もあり、いろんな星へ旅をして、最後はハッピーエンドで、「スター・ウォーズ」のエピソード9としては申し分のない内容ではなかろうか。前作を踏まえてシリーズをどう畳もうかという点は散々議論があっただろうけれど、自分の色を出さず、「スター・ウォーズ」に殉じるJ・J・エイブラムスは本当に偉いと思う(『フォースの覚醒』で自分が雑に風呂敷を広げたのだから、自業自得だろうという意見も、まあ、それはそうだなと思うが)。話はわけわかんないと思うけど、というか、今なにをしているかだけが分かって、全体としてどこに向かっているかかさっぱり分からないけど、「スター・ウォーズ」ってそもそもそういうものだろうし……
saebou先生が怒り狂っている点はよく分かって、自分もレイとレンのキスシーンは「はあああ???」と思った。劇中で二人の恋愛を匂わせるものはこれまでなかったし、ストーリー展開上になんの影響も与えていないし、本当にこれは悪い意味での「すぐに恋愛にもっていく」という手管だった。
映画史的になにか革新を加えるというタイプの映画ではないため、本邦みずほ銀行のいわゆる「桜田ファミリア」(新勘定系システム)のようというか、優秀な人材を数年間も大量にガメやがって、という現地での恨み節はあったりするのかもしれない。逆に、テネシー川流域開発公社のような一種の財政出動というか、世界中の「スター・ウォーズ」ファンの金で優秀な人材を育成するプロジェクトだったのかもしれない。
スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け オリジナル・サウンドトラック(限定盤)
- アーティスト:ジョン・ウィリアムズ
- 出版社/メーカー: Universal Music =music=
- 発売日: 2019/12/20
- メディア: CD