ホテルの食堂で朝食。ビュッフェということだが、むむむという感じである(笑)。
一通りさっと食べる。塩味のみで比較的あっさり。
ガイドさんと集合。最高気温31度。森林公園ゲートから、金鞭渓景区へ。奇岩の合間を縫って流れる金鞭渓という小川沿いに遊歩道が整備されている。木陰が多く、清流もあるためか涼しい。
道中は様々な奇岩を下から見上げる形となる。川の名前の由来となった金鞭岩。翼を広げた鳥が鞭を持っていると見立ててちょうだいとのこと。
途中の休憩所で休憩。ガイドさんは小腹が空いたと混ぜ麺みたいなのを食べ始めたが、火が通ったものの方がいいなあと思い、葛根餅という揚饅頭みたいなのを食べてみる。ほのかに酸味のある揚げパンといったところか。
再び歩き始める。
天気予報を見ると来週は最高気温39度(!)になったりするらしいので、今週でよかったかも。
水鏡四門と呼ばれるバスターミナルへ到着。バスで5分ほど移動。ちなみに、武陵源内のバスは山道を走る割にシートベルトがだいたいなかったり壊れていたりするので、転落したら死を覚悟する必要があります。
袁家界という台地へ上がる必要があるのだが、ここには百龍エレベーターというものが設置されている。世界遺産にがっつりエレベーターを取り付けるのがさすがである。
15分ほど並んでエレベーターに乗り込む。袁家界景区へ到着。袁家界は『アバター』(ジェームズ・キャメロン/2009)の舞台のモデルになったとのこと。
展望所ではアバター風の合成映像を3分で作りますよ的な宣伝をしていて笑う。
真夏だし、人で溢れ返っているので風情はないが、春とか秋で霧が出ていたら確かに雰囲気あるかも。
なんというか、レオナルド・ダ・ヴィンチの空気遠近法を体感できる。
天下第一橋は大変な混雑で前に進めないほど。
やがて大きなビジターセンターへ到着。
3階のビュッフェ(というかなんというか)な食堂で昼食。
そこからバスで40分ほどかけて天子山精品游覧線へ。何か所か展望所を周る。中国人が身を乗り出して自撮りしているが、死ぬで、と思う(実際、これまでで何人か死んでいるのではないだろうか)。
てっぺんまで登るとコログがいるような岩。
ちなみに、武陵源では99.9%が中国人で、あと、数名の韓国人と、計10名程度だけ欧米人を見かけた。日本人はゼロ。
ロープウェイで下山する。乗降場からまたバスで20分ほど揺られ、武陵源ゲート。迎えの車が来ていて、30分ほど走ってホテル帰着。
おなかが空いたので、ホテルの前の通りをぶらぶら歩き、少年の客引きに従って、食堂に入る。「土家」というのはトゥチャ族のことである*1。
メニューを見て、そういえばガイドさんが金鞭渓で取れた魚は美味しいと話していたので「金鞭小魚」と、野菜を摂ってないなと思い、野葱? の炒め物を頼んだ。
店のおばちゃんが身振り手振りで唐辛子を抜いた方がいいんじゃないかと提案してきたので、こちらも身振り手振りと「不要辣」という「食べ台湾」さんで覚えた単語で回答する。が、金鞭小魚、唐辛子入ってるやん!(笑)
小魚を揚げた感じで、しかし、辛くはなかった。それから野葱を切らしているとのことで、代わりにニラ玉がやってきた。
ニラ玉かーと思ったが、食べると美味しい(笑)。慣れ親しんだ味の中にピリ辛さもあり、絶妙である。量が一人前より明らかに多いのでどちらも残してしまったが、また店のおばちゃんが身振り手振りで折詰にしてやるからホテルで食べろと訴えてくる。ありがたい話だが、本当におなかいっぱいなので「不要」を連発してなんとかかわす。