ぶりだいこんブログ

推理小説とか乃木坂46の話をしています。

韓国福岡旅行2019年(5)5日目・仁川空港、九州国立博物館、福岡市博物館

仁川空港

 朝5時に起き、5時半にホテルをチェックアウト。まだ空港鉄道A'REXは走っていないため、タクシーで仁川空港へ向かいます。75,000ウォン。ちとやり過ぎかな……
 6時10分頃に第1ターミナル到着。既に混雑していてびっくりする。さすが24時間供用空港。

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 ここではたと心配になる。
 本日は福岡へ飛んで一泊するが、航空券上の最終目的地は羽田なので、仁川で手荷物を預けた場合、もしかして福岡でピックアップできず羽田まで行ってしまうのだろうか。
 ストップオーバーした場合の預け荷物の扱いを調べてみると、最終目的地まで運ばれるという説もあれば、航空会社が変わった場合はいったん途中の空港で引き取るという説もある。まあ、アシアナのデスクに行ってみていろいろ話してみるしかないなと思うも、いざ向かうとセルフチェックインカウンターしかない! そして、あっさりと福岡までの航空券のみ発券し、FUK行きのタグが預け荷物に付けられる。あ、そういう感じなんですね……

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 出国するとちょうど午前7時。かねてからの計画通り、プライオリティ・パスで行けるスカイハブラウンジへ向かう。案内板を見ても場所がはっきりと分からなかったけど、上のフロアにトランジットエリアがあるみたいで、確かスカイハブラウンジはトランジット向けだったよなと思い上がってみると、ありました。
 しかし、引きで見ると周囲は夜を越したトランジット客が死屍累々と……旅行ブロガーは寄りで小奇麗な写真撮ってたんですね……

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 7時オープンと聞いていたけれど、既にだいぶ賑わっている。ビュッフェコーナーで噂のセルフビビンパを作ってみる。

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 ちなみに、窓からは出発フロアが見渡せる。なるほど、こういう位置関係なのか。

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 しかし、ここでのんびりはしていられない。ビビンパを食べ終えてすぐにアシアナラウンジへ。こちらはプライオリティ・パスで入場する場合もアシアナの航空券が必要。今回はアシアナ便だったのでちょうどよかったです。

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 アルコールコーナー。

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 このビールサーバー初めて使ったけど、コップを押し込むと底が浮き上がって下からビールが注入されるのね。普通に上から注げばええやんと思うが。

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 さすがにフルサービスキャリアのハブ空港ラウンジは立派ですね……

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 窓からはもちろんアシアナの機体が見えます。

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 ビールを1杯飲んだらもう搭乗開始時間。プライオリティ・パスでラウンジを堪能するのに1時間ではまったく足りなかった。やはりトランジットで待ちが3時間とかの場合に最も効果を発揮するのだろうか。
 21世紀に作られた空港は始めから大規模の想定なので全体的に無理がないレイアウトですね。その分歩かされますが。

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仁川から福岡へ

 往路はA321だったけど、復路はB777-200。座席も3-3-3で、ANAより随分ゆったりしている。ICN->FUKとしては随分贅沢な機体だ。

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 ちょっと居眠りしているとあっという間に福岡到着。荷物を受け取り、WiFiを返却。
 国際線ターミナルから市街地へはどのように向かえばよいのだろうと思っていたが、Googleマップによるとバスがベストらしい。福岡空港の公式サイトでは「路線バス」と書いてありますが、実際はリムジンバスと同等でスーツケースを収納してくれるし、博多バスターミナルまで直通です。SUICAが使えて500円。
 さて、博多駅前へ到着。初めて来たのでまったく土地勘がない。Googleマップを頼りにR&Bホテルへ。チェックインはできないので荷物だけ預ける。

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うどん

 お昼ごはんは因幡うどん渡辺通店の予定です。どうやって行ったらいいのでしょう。バスで行けとGoogleマップが指示してくるので素直に従います。

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 着きました。

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 まだ11時半前だったからか、店内は空いている。

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 ごぼう天うどん。あ、優しいお味……鰹節の効いただし汁が染み渡る……先述の通り、韓国の料理も全然なじめるけれど、帰国してうどんを食べると異常な安心感がある。量もこれくらいでいい……

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九州国立博物館

 因幡うどんを出ると薬院駅が見えるので、歩きます。汗だく。西鉄に乗り、西鉄は初めてなので、わー、西鉄だー、と思う。
 太宰府駅。こんなに観光地然としている駅舎なんですね。

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 改札を出たところで、なにもない中空に向かって並んでいる人たちがいて、これはいったいなに?

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 参道。日本人と、あとは主に中韓の人たちで賑わっていました。やっぱり福岡って近くて来やすいのかな。

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 まっすぐ進むと天満宮ですが、右へ曲がります。

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 九州国立博物館。でかい。でかいが、でかさの半分くらいはロビーの吹き抜けなので、展示室がこれだけあるわけではない。

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 常設展はほとんどの展示が撮影禁止のため写真はこれだけですが、観覧した人のコメントの歯切れが悪いのちょっと分かる気が……個人的には、日本の歴史を取り扱いたいのか九州の歴史を取り扱いたのかどっちつかずで、焦点が合ってないという印象。途中途中の小部屋も、置いてある物自体が悪いわけではないのだけれど、中央フロアの歴史の流れを分断する感じ。

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福岡市博物館

 朝が早かったせいか急激に眠くなってきたので、帰りは各駅停車でゆっくり座って天神まで。寝ると元気になる。

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 天神南のバス停から302番バスへ乗車。なるほど、高速道路を通ってももちまで行くのですね。

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 福岡タワー南のバス停で降車。

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 福岡市博物館。ここには、「漢委奴国王印」、通称金印の現物が展示されています。

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 で、金印初めて見たけれど……ちっちぇ~~~!! 小指の先ほどのサイズじゃないか。教科書の写真だとスケール感が分からないから勝手に10cm角くらいかと思ってた。志賀島の住民、逆によくこれを見つけたな……この衝撃を味わうためけでも来る価値はあるかも。
 以降も福岡市の歴史に絞った展示をしていて、ストーリーもはっきりしているし、飲み込みやすい。博多・福岡は近世まではむしろずっと、それこそ古代から国際港として存在価値があったのですね。商人の存在感が大きかったことから伝統的に商業に熱心で、維新後も博覧会を何度も開催して商業振興に努めた、というのは面白い。

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 博多で生まれ育った架空の一族を通して福岡の近現代史を描くというコーナーが最後に、しかし、なかなかに気合を入れて展示されている。

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 2019年の視点で見るとちょっと……というところも。昭和に結婚した三代目の夫婦、妻の実家(千葉県)に魚一本を丸ごと送り付ける。困惑する義実家。娘に電話すると、「福岡では結婚一年目に相手の実家に魚を送るという風習があるのよ。困ると言ってもあの人が〈これが博多のしきたりだから〉と聞かなくて……」。いや、さばけるか分からないのに義実家に魚を送るのは、(2019年現在では)普通に迷惑なのでは……
 前日のソウル歴史博物館もそうだけど、こういう(よく言えば)ちょっと天然っぽい展示のありようが、実に市立博物館の佇まいらしい。

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 通史の展示で戦前の福岡や福岡博のジオラマがあり、それが片一方側からしか見られないように展示しているのを不思議に思っていたが、

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 一族の回想シーンでジオラマのもう片側が見られるようになっており、該当する世代の人物が関連するエピソードを語るという寸法で。なるほど、伏線の回収! と唸る。

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とんこつラーメン

 西新駅まで歩き、地下鉄で博多まで戻る。スタバで休憩。博多駅前でもスタバが満席でないのがよいですね。
 ホテルへチェックインし、再び外出。日が傾くとだいぶ過ごしやすくなる。これだけでもソウルよりはよい。
 晩ごはんはSin-Sinへ。

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 とんこつラーメン。

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 翌日は朝羽田へ移動するだけなので、この旅行記はこれでおしまい。
 旅程は数か月前から練りに練っていたので、特に過不足はなかったと思う。むしろ、自分の体力が追い付かないことに愕然とした。午前、午後、夜と観光を三部構成で組み込むと夜はもう足が痛くて歩くのがしんどくなってくる。仮に夜歩けても、翌日以降十分に回復しない。また、昼や夜になってもおなかが空いてこないのも困った(ただ、これは韓国の食事の量が多いからかも。福岡でそういうことはなかった)。旅行を十分に楽しむために、体力維持を心掛けよう……
 あと、特典航空券、いろいろな使い方があるけれども、こんな風に無料で二都市に行けたりするの、やっぱりいいじゃんと思う。ただ、チェックインカウンターで毎回なにこれ的な顔をされるので、そんなに変な発券だっただろうかと不安になる(そんなことない。絶対もっと変な発券してるやついる)。

 

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