チャンギ国際空港
帰国日。飛行機が午前11時で、3時間半前くらいには空港に着いていようと、まだ暗い内にホテルをチェックアウト(シンガポールの夜明けは7時過ぎ)。スーツケースを転がしラベンダー駅からEast West線でタナ・メラ駅へ。空港へ行く支線に乗り換える。おなじホームで乗り換えができて便利。
チャンギ・エアポート駅。
チャンギ国際空港は4つのターミナルと2019年にできた「ジュエル」という商業施設で構成されている。まずはそのジュエルへ移動するのだが、MRTの駅から徒歩で10分くらいかかる。
ジュエルは中央に「フォレストバレー」という森林を再現したエリアがあり、その周囲を円形に商業施設が囲んでいる。地上五階、地下二階建て。フォレストバレーの中をターミナル間移動に使われるスカイトレインが通り抜ける。本当は中央に巨大な滝があるのだが、朝のため流れておらず。
ジュエルの一階にあるジュエルラウンジへ。プライオリティパスで入場できる出国前エリアにあるラウンジ。搭乗券の提示を求められたが、まだ発券をしておらず、代わりに印刷していたeチケットお客様控えを見せたら、OKだった。よかった。
入場時に食事が一回無料で注文できるチケットを渡される。注文できる料理はラクサなど。あまり時間が読めなかったこともあり、今回はパスした。
開場したばかりで客はほとんどいない。
出国。イミグレ時に保安検査はなく、搭乗口ごとに保安検査を受けるタイプ。
第1ターミナルのSATSプレミアムラウンジへ。こちらもプライオリティパスで入場できる。
それなりに客は入っているが、座れないというほどでもない。
ホットミールとタイガービールをいただく。
本当はこのあとマルハバラウンジという別のラウンジにもはしごしようと計画していたが、まあゆっくりしようかとSATSプレミアムラウンジに最後まで滞在する。
一番端のゲートへ移動して飛行機へ搭乗。
シンガポールは初めて訪れたけれども、トイレは綺麗だし、繁華街を歩いていてもほぼ声をかけられることがないなど治安もいいと思う。道路は歩行者優先が結構徹底している。公共交通機関も発達している(特に路線バスを使いこなせれば移動にまったく不便がないけど、使いこなすということ自体を面倒に感じる人もいるでしょうな)。英語は……ちょっと必要かも。韓国や台湾のようにお店の人が多少の日本語でコミュニケーションを取ってくれるようなケースは皆無。まあ、普通に旅行するだけならyesとかnoとかoneとかtwoとか言ってれば大丈夫だと思う。
一方、多民族国家なので、日本人が行くと結構強烈に異国感を覚えるかも。少し踏み込めばホーカーセンターのようにローカル感満載の場所もあり、そういうところはならでは。
気候は、やっぱり蒸し暑い。シンガポールを訪れた日本人が必ずといっていいほど気候に言及する理由がちょっと分かった。言っても最近の日本より気温自体は低いでしょ、と甘く考えていたけれども、湿度が高いせいか、日陰に入ったり夜になったりしても暑さが収まらない。
シンガポールは、戦場である。焼けた鉄叉のうえに、雑多な人間の膏が、じりじりと焦げちゞれているような場所だ。(中略)かれらは、みな生きるために、炎暑や熱病とたゝかう。はるかにのぞむと、赫々とした赤雲のような街だ。(『マレー蘭印紀行』)