ぶりだいこんブログ

推理小説とか乃木坂46の話をしています。

『探偵AIのリアル・ディープラーニング』(早坂吝/2018)

推理小説をディープラーニングした人工知能が犯罪事件の探偵を務める連作短編集。各話がそれぞれ「フレーム問題」、「中国語の部屋」等、実際の人工知能に関するトピックを取り扱っているのが特徴的。著者の早坂吝は、『○○○○○○○○殺人事件』で第50回メフィス…

『世界の歴史〈18〉東南アジア』(河部利夫/1969)

タイの近代史を知りたいなと思い、以前、南北アメリカ史の巻を読んで面白かった、河出文庫の世界の歴史シリーズを手に取ってみた。 世界の歴史〈18〉東南アジア (河出文庫) 作者: 河部利夫 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2014/07/12 メディア: Kind…

『北朝鮮 核の資金源』(古川勝久/2017)

北朝鮮はいかにして国連の制裁をかいくぐり、核ミサイル開発に成功したのか。その国際的なネットワークを明らかにするノンフィクション作品。著者は安全保障の研究者で、2011年~2016年の間、国連安保理で北朝鮮制裁の専門家パネルに従事した古川勝久。 北朝…

『世界の歴史〈17〉アメリカ大陸の明暗』(今津晃/1969)

メキシコの近代史に関心があり、Wikipediaよりもう少し踏み込んだ知識を得たいと思って手に取った。 本書が取り扱っているのはタイトルの通り南北アメリカ大陸史である。「合衆国史は別にいいんだけどなー」などと思いながら読み始めたところ、「南北アメリ…

『13・67』(陳浩基/2014)

陳浩基は香港の作家。2011年、『世界を売った男』が台湾の島田荘司推理小説賞を受賞し、日本でも知られるようになった。 本作『13・67』は受賞後日本翻訳第2作であり、二人の香港警察官を主人公とした6作の連作短編集。2013年から1967年まで時代を遡行し、香…

『寄生獣』(岩明均)と『ファントム』(ディーン・R・クーンツ)の意外な共通点

『ファントム』(上下)(ディーン・R・クーンツ/1983)を、6年前に一度読んでいたが、ふと思い立って再読した。 ファントム〈上〉 (ハヤカワ文庫NV―モダンホラー・セレクション) 作者: ディーン R.クーンツ,大久保寛 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 1988…