ぶりだいこんブログ

推理小説とか乃木坂46の話をしています。

乃木坂46「白石麻衣卒業コンサート」配信ライブ

 2020/10/28(水)に乃木坂46白石麻衣さんの卒業コンサートが催行された。1月に卒業を発表し、卒業コンサートは5月に東京ドームで行われるはずだったが、新型コロナウイルスの影響で延期、最終的にはリアルタイム配信形式のライブとなった。
 以下、「ライブの内容」、「ライブでの白石麻衣さん」、「楽天TV」について個人的な感想を記す。

ライブの内容

 セットリストは下記など。

www.nikkansports.com

「盛り上げ曲ブロック」→「期生曲ブロック」→「ユニット曲ブロック」→「表題曲ブロック」という、乃木坂46のライブとしてスタンダードな構成だった。
「ガールズルール」、「オフショアガール」、「渋谷ブルース」、「せっかちなかたつむり」など「当然やるだろう」という楽曲は概ねやられていた。個人的には、「意外BREAK」、「ロマンティックいか焼き」などもやってほしかったが、今回の構成だと取り入れるのは難しかったかもしれない(メンバーの口振りからすると本編最大2時間というなんらかの制約があったようだ)。
 M16「きっかけ」は、「待って」となった(意訳:人気曲「きっかけ」を白石麻衣さん独唱、生田絵梨花さんピアノ伴奏&ハモなんて心が震える)。
 M20「サヨナラの意味」は「待って無理」となった(意訳:「サヨナラの意味」という必殺曲(文字通り必殺という意味です)を歌いながら、白石麻衣さんがメンバーの肩を順番に抱いていくなんて、ファンは胸を打つしかない。特に、涙を流しながら入ってくる向井葉月さんや久保史緒里とかのくだりは泣かせる)。
 アンコールで松村沙友理さんが手紙を読んだのだけれども、「オーディションの帰りの乃木坂駅で男性に絡まれていた松村さんを白石さんが助けてあげて、それ以来松村さんにとって白石さんはずっとヒーロー」というエピソード、二人の出会いのエピソードとして完璧過ぎて、めちゃくちゃ好きなんですよね。あと、抜けで映っていた久保さんが(尊い……)という表情をしていた。

ライブでの白石麻衣さん

 特にユニット曲ブロックが顕著だったけれど、本来2期生以降も入るだろうユニット曲が、「でこぴん」の新内眞衣さんを除いて、すべて1期生メンバーで固められていた(おかげで、「せっかちなかたつむり」に星野みなみさんや齋藤飛鳥さんが参加するというレアなライブオリジナルユニットも観られたが)。
 また、ファンクラブ会員限定の「アフター配信」でも、2期生以降を代々木体育館へ残し、1期生のみで都内バスツアーへ旅立っていってしまった。
「1期生至上主義」という批判的なコメントも目にしたけれど、白石麻衣さんってそういう人なので……いや、別に1期生至上主義者だと言いたいわけでないのですが、1期生への愛がことさら深い。取り分けデビュー時からの選抜組で苦楽を共にしてきた生田絵梨花さん、松村沙友理さん、高山一実さんへの愛が深過ぎる。白石さんは人見知りな分、愛情が濃い人なのだろう。

楽天TV

 Abema TVやhuluを含む9つのプラットフォームがライブをリアルタイム配信した。特に楽天TVは乃木坂46モバイル会員(=ファンクラブ会員)向けの「アフター配信付き」を独占したため、チケットを買ったファンも少なくなかった。
 ところが当日、19時ライブ開始で18時半から楽天TVの専用ページを開けるはずが、接続エラーが続出し、チケットを購入していたファンが動揺した。自分もそうだった。リアルタイム配信ライブにも関わらず、配信サイト側のトラブルでアクセスできないというのは最も恐ろしいことである。

 19時ぎりぎりになり、乃木坂46公式Twitter楽天TV接続不良に伴う開始時間の後ろ倒しを発表し、いったん落ち着きが取り戻された。

 が、楽天TVの接続エラーが解消しないまま、19:24、楽天TVの状況いかんに関わらず19時半開始決行のアナウンスがあり、Twitter上は阿鼻叫喚となった。ファンにとって、白石さんの卒業コンサートが見逃し配信でよいわけない。

  自分も慌ててAbema TVのチケットを購入し、駆け込みで開始に間に合った。
 その後、Ameba TVで本編を観ながら、楽天TVへの接続可否も時々確認していたが、自分は19時40分頃に配信画面が表示されるようになった。人によっては20時前後まで接続できなかったようだ。

 ファンクラブ向けチケットを独占していたにも関わらずライブ開始からしばらく配信できなかったこと、そして、楽天TVに合わせてライブそのものの開始を30分遅らせたことからアンコールが22時をぶっちぎり、年少メンバーが最後まで参加できなくなってしまったことなど、罪は小さくない。
 一つ思うのは、なぜ今回19時開始としたのだろうか? 配信に限らずトラブルはあり得るので、リスクを見て17時台、せめて18時台開始でもよかったように思う(実際、これまでの乃木坂46のライブは17~18時台開始が多かった)。
 一方、一度接続できてしまうと楽天TVはその後比較的安定しており、画質も良好だった。このことから、動画配信系でなく認証系の方が問題だったのだろうかと考えた。チケット購入者数の規模感については乃木坂46運営と楽天TVの間である程度認識合わせがあったと思うが、楽天TVの偉い人が動画配信系のインフラは十分負荷に耐えられると請け合ったけれど、認証系のことが頭から抜けていたのかもしれない(これは勝手な憶測)。
 また、楽天TVの復旧目途がつかなかった時点で(10分で復旧できる目途なんて現場では絶対ついてなかったはず!)、ジーンさんの言うように、

一旦楽天抜きで開催して
モバイル買った人々には一般チケット代を払い戻せばいいんじゃない?
終演&アフターなんちゃらの時までは楽天も繋がるでしょ
(言葉にするのは簡単w

というのがスマートな対応だろうと個人的にも思う。けれども、ステークホルダーが多過ぎて、たぶん、乃木坂46運営委員長の今野さんでも即決するような裁量はなかったのでないかと推測される。

 その後、楽天TVはチケット購入者へ向け(条件付きでの)返金を発表した。