大連市街地も少しぶらぶらしたので備忘程度に。
旧連鎖街
旧連鎖街は大連駅前の勝利広場西側にある区画で、『地球の歩き方』によると日本統治時代の日本人街とのこと。特に日本統治を思わせるものはありませんでしたが、古い建物に電気工事系業者が連なっており、個人的には好きなテイストです。
中山公園
中山公園は日本統治時代の行政中心部。現在はラウンドアバウトになっており、ぐるりに日本の近代建築が残っています。
旧ヤマトホテル。現在は閉業しており、写り込んでいるウエディングドレス姿の女性は、結婚式の前撮りっぽいです。ヤマトホテルに限らず付近の近代建築の前で結婚写真を撮影しているカップルが複数いました。そういうのが流行っているのでしょうね。
こうして見ると大連は空襲に遭わなかったのだろうなと感じました。
大広場はこの都市の中心である。その周囲には円を描いて領事館、ホテル、銀行、警察署といった建物がならび、それにそって路面電車が走っている。内円は小公園になっていて、花壇が造られ、ベンチがしつらえられている。(中略)
そこのベンチには、幼児をつれたわかいロシヤ人の母親が坐って、鳩に餌をなげていることもあるし、中国人の老頭児(ロートル)が腰をかけて屈託なげに舟をこいでいることもある。昼食時になると付近の会社の女事務員等が三々五々とやってきては、同僚のだれかれの噂話をして無遠慮にわらいさざめく。(『ペトロフ事件』(鮎川哲也))
労働公園
労働公園は丘陵の傾斜を利用した大きな公園。
マイカルの辺りから、公園の中に入らず西側へ回って、暢通街の坂道を上っていく。
10分ほどで公園南門のちょっとした展望台へ到着。
楕円形の建物が匯景天地、奥の細長いのが大連中心・裕景、その右の四角いビルが希望大厦。
中央の特徴的なビルは中国聯通が入居しているよう。
公園の中を下っていくと、体操している人々。都市の中心部に広大な公園があって、住民が十分に利用しているの、よいですね。
自立街
特になんということもない通りだけど、こういう街路樹があって、人々が普通に生活をしているような通りを散歩すると心が洗われる。
李先生
李先生は牛肉麺を中心としたメニューのチェーン店。市街地でよく見かける。ここは地下鉄青泥窪橋駅から友好街を南下したところにある店舗。
スープは紅焼系。味は……普通……
川人百味
四川料理のチェーン店。ここに行ったという話をしたら大連の人も知っていたので、そこそこ知名度はあるっぽい。佳兆業広場というショッピングモールにある店舗。
麻婆豆腐。うーん、美味しいけど、全然麻味がないんだよな……四川を銘打ってるから期待していたんだけど……他にもいくつか頼んだけれど、辣味が立っていて麻味が弱い傾向(という話をあとで大連の人にしたら、「東北人は別に辛いのが得意ではないので……」とのこと。といっても平均的な日本人よりは辛いの得意だと思うけど……)。
永和豆獎
名前の通り台湾インスパイアドな、しかし、中国ローカル感をひしひしと感じる豆乳朝食店。大連駅前渤海明珠酒店の一階。
入店しても、無論、誰もなにも説明してくれないので様子を観察すると、まずレジで注文し、番号札を渡されるので、着席してしばらく待っていると店員が配膳してくれる、というシステムのよう。配膳の際、若い店員が文字通り飛び跳ねながら運んでくる。どういう店だ。
朝は豆乳、油條、小菜(選べない)で15元なので、まあ、お手頃。店員は飛び跳ねてるし、店内も最高に清潔とは言い難いが、案外、味は悪くない。小菜は昆布の和え物っぽい。朝にしてはちょっとにんにくが効き過ぎている感もあるが……
喜鼎海胆水餃
柏威年というショッピングモール内のレストラン。名物はウニ餃子とのこと。
まず漢方?の入ったお茶が供される。形状上ごくごくは飲めないけど、からだにはよさそう。
豆腐の上に辛いタレが乗っかったもの。美味しい。
じゃがいもの細切りを麻味で和えて松の実を乗っけたもの。よく見かける料理だが、美味しい。
名物ウニ餃子。ウニなのに肉汁たっぷりジューシーでびっくりするほど美味しい。
喜鼎海胆水餃はレストランとしてちゃんとしているし、だいたいなにを食べても美味しいし、ウニ餃子は超美味しいし、日本人が大連に来てここに来ないという選択肢はないだろうなというくらい。おすすめです。
満記甜品
これまた柏威年にあった香港スイーツチェーン店。
ココナッツのシャーベットに黒米の乗せたものと、プリンにキャラメルとアーモンドを乗せたもの。どちらも普通に美味しい。
ちなみに、これらのお店はだいたい「大衆点評」(中国の食べログみたいなの)で自力で探しました。中国語版しかないので少し苦労しますが、あれこれ条件を変えて調べると結構面白いですよ。