ぶりだいこんブログ

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『返校 Detention』(Red Candle Games/2017)

『返校 Detention』は台湾のゲームデベロッパーRed Candle Gamesによって製作され、ゲームプラットフォームSteamで配信されているPCゲーム。

store.steampowered.com
 2017年1月に英語版、中国語版がリリースされ、日本でも下記のような記事で話題になっていた。

news.denfaminicogamer.jp

 10月に日本語版がリリースされたため、購入してみた。定価は1,180円だが、自分が購入した際はハロウィーンセールとかで半額の590円になっていた。

 舞台は1960年代の台湾。台風で高校に取り残されたウェイとレイは助けを求めて校内をさまよう内に、この世ならざるものたちが跋扈し始めていることに気づく。

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 昔のジャンルでいうと、アドベンチャーゲーム、になるだろうか。2D水平位置の画面で、マウスを動かすことで主人公を左右に移動させる。また、アイテムを見つけ、そのアイテムを使って進路を切り開いていくような形式となっている。途中、「幽霊」と呼ばれる存在が主人公を襲ってくるが、これを倒すことはできず、かわすことしかできない。

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 自分はこの手のゲームに不慣れなため、いくつかの謎解きで時間を要してしまったが(例えば、「シンナー」の使い方」とか)、トータルのプレイ時間は3時間程度だっただろうか。
 ストーリーは、前半は前述の通り、幽霊をかわしつつ学校を脱出するための手掛かりを集めていくという枠組みだが、あるポイントから雰囲気が変わる(ラジオが登場するあたりから)。最終的には主人公の少女レイの内面世界に話になってしまい、は小さくまとまってしまったな、という印象である。『ママレードボーイ』かよ! と個人的には思った。ゲーム的にも一方通行な展開になってしまい少々味気ない。
 日本人にあまりなじみのない、台湾独特の化け物が登場して、それが新鮮、エキゾチックで楽しめた。また、コンパクトなプレイ時間も大人にとってはかえってありがたい。戒厳令下での白色テロを物語の背景としている点も、踏み込んでいてよかった(作中では「総統像」として暗示的に言及されているが、もちろん、蒋介石が台湾を統治していた時代である)。
 ちなみに、本作について調べている際、台湾のテレビ局「壹電視」の下記番組を見つけた。

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 Red Candle Gamesの製作風景や実況プレイヤーを取材していたりして、なかなか興味深い。また、『雨港基隆』という、二・二八事件を主題にした美少女ゲームも取り上げられており、そちらもすごい取り合わせというか、攻めてるなあと感心した。『雨港基隆』は二・二八事の基隆市を舞台にしているようだが、さらに関連する「澎湖七一三事件」というのも取り上げているらしい。この澎湖七一三事件は日本語での情報がなかなか見当たらなかった。

 

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