ぶりだいこんブログ

推理小説とか乃木坂46の話をしています。

沖縄旅行2018年(3)3日目・国際通り周辺

 3日目は元々県立博物館へ行く予定だったけれど、昨日行ってしまった。昨日の予定だったグスクは、飛行機の時間からすると少し厳しい。プランBとして考えていた斎場御嶽玉泉洞も改めて調べると9時からの営業で、路線バスの時刻表と見比べると、やはり少々厳しい。プランBの練りが甘かったか。
 そんなわけでぶらっと国際通りの方へ。朝方は濃霧で那覇市庁舎も煙っている。

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 呉屋てんぷら屋でサーターアンダギーを買う。

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 東アジア風の路地。

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 希望が丘公園。那覇市街は起伏に富んでいて、好ましい。

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 えびす通り。

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 ニューパラダイス通り。

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 ゆいレール那覇空港へ。

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 空港建築のこういった柱のないデザインって誰が始めたんでしょうね。

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 少し早い昼食は回転寿司海来。

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 炙り牛肉。

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 吹き抜け。

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 そういえば、今回の沖縄旅行の副読本は『街道をゆく(6)沖縄・先島への道』(司馬遼太郎)と『美味しんぼ(28)長寿料理対決!!』(雁屋哲花咲アキラ)なんだけど、『美味しんぼ』を読んでいて2点思うことがあった。
 1点目は実在の人物が多数登場しているんだなということ。まんがん亭の渡口初美、シーサー職人の島常賀、琉球大学の尚弘子教授(のちの沖縄県副知事)など。

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美味しんぼ』(28)80ページより

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美味しんぼ』(28)101ページより

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美味しんぼ』(28)111ページより

  2点目は、石垣島の新空港建設に伴う環境破壊を取り上げていたこと。新石垣空港建設は当初白保のサンゴ礁を埋め立てる案だった。主人公の山岡士郎はこれを「自殺と長生きの両方を同時に願っているにほかならない」と批判する。

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美味しんぼ』(28)155ページより

 

 先日、新石垣空港の利用者数が激増しているという記事を読んだけれども、では、最終的にどこに建設されたのだろうかというと、カラ岳そばの陸上であった。ただし、その決定は『美味しんぼ』連載時1990年より前の1989年だったとのこと*1

 

美味しんぼ (28) (ビッグコミックス)

美味しんぼ (28) (ビッグコミックス)

 
街道をゆく 6 沖縄・先島への道 (朝日文庫)

街道をゆく 6 沖縄・先島への道 (朝日文庫)

 

 離陸。

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 大島三原山

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沖縄旅行2018年(2)2日目・中城城跡(行けず)、コザ、沖縄県立博物館、那覇市歴史博物館、波上宮

 2日目は路線バスで中城城跡と勝連城跡へ行く計画である。NHKの天気予報によると前線の影響で日中は雷を伴った雨が降るらしい。一方、降水確率自体は60%くらいだったりする。となると案外降ったりやんだり程度なのか? 安全を期するのであれば屋内観光に切り替えるべきだが、しかし、こういうのは行ってみないとなかなか分からないもので、じゃあ、行ってみるかと決意する。などと思索を巡らせている内に7時になってしまい、慌てて出かける。
 国際通りを歩き、7時20分頃、ポークたまごおにぎり本店へ到着。

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 行列が出来ており、そして、列の消化がえらく遅い。なぜかというと、注文を受けてから作っているのと、みんながやたらとたくさん(1人で5個とか6個とか)注文するからである。始めはやきもきしていたが、というのも8時ちょうど発のバスに乗りたかったからだけれども、まあ、でも、ここは沖縄だしな、あくせくしてもしかたないなと思い直す。お客さんのほとんどは中国人か台湾人なのだが、壁に貼ってあった新聞記事を読むと、このお店は始めから「市場で朝食を取りたいアジア人観光客」をターゲットとしているので、狙い通りのようだ。むしろ日本人である自分が買いに来ることが間違っているのかもしれない(んなこたない)。ようやく8時頃に順番が回ってくる。むしろこれでは次の8時半発のバスにも間に合わないのでは? とまた焦る。おにぎりを受け取って国際通りへ出て、タクシーを捕まえる。やれやれ、これで一安心だとバスターミナルへ到着するも、噂に聞いていたバスターミナルの工事中で、どこから乗っていいのか分からない。
 周辺をうろうろしてバス停を見つける。東陽バス30番に乗車。

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 1時間ほどかけて久場で下車。ざあざあ降り。

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 一応行ってみるかと中城城跡のある丘を上っていくも、雨脚が強くなるわ風も吹くわ遠くで雷が鳴るわで、全身がびしょ濡れになる。
 なぜ自分はこんなところに来てしまったんだろう。今すぐどこか屋根のあるところで暖まりたい。しかし、周囲は崖上を走る舗装路のみ。心が折れる。とはいえ今さら下りるのも一苦労なので、とりあえず中城城跡の窓口へ。
 窓口嬢曰く、やはり、視界も足元も悪いので入場はおすすめできないとのこと。
 隣の売店でコーヒーを飲む。やはり雨天で屋外の観光はリスキーなのだ、始めから屋外観光へチェンジしておけばよかった……などとうだうだ考える(心に余裕がなかったようで、この辺り全然写真を撮っていなかった)。
 このあとバスを乗り継いで勝連城跡へも行く計画だったけれど、今日は無理だろうと判断。午後は、明日の予定だった県立博物館へ行くことにしよう。窓口でタクシーを呼んでもらい、コザへ。
 パークアベニューのチャーリー多幸寿。

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 タコス3点セット。こちらのタコスは皮を揚げていて、ジューシー。
 火の通ったものを食べ、服が少し乾いてくると、先ほどまでのみじめな気持ちがいくぶん治まる。

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 コザ交差点周辺。雨の土曜の昼だからか、歩行者の姿はほとんどない。そういえば、タクシーの運転手が、近くに出来たイオンモールへみんなこぞって出かけ、駐車場の出入り口が渋滞になる、と話していた。

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 琉球バス23番で那覇市街へ戻る。
 バスの窓からぼんやり外を眺める。ナショナルチェーンがぽつりぽつりと立ち並ぶ、いわゆる国道沿いの風景が続く。沖縄の郊外ってこんな感じなのか、と思った。別にさとうきび畑が続くような光景を期待していたわけではなかったけれども。県外の人間が思い描く「沖縄」的ななにかは、むしろ沖縄本島よりも竹富島とか南大東島とかにあるのかもしれない(暮らしている人にとっては余計なお世話というものだが)。
 上乃屋で降りる。未だ雨風強し。

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 沖縄県立博物館・美術館、の、博物館へ。

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 ワンフロアだけなのだが、総合史に自然史、美術史、史学の解説、民俗史もあり、2時間超見入ってしまう。
 沖縄本島の成り立ちというのが興味深くて、玉泉洞などもある通り南部は石灰岩なのだが、北部は花崗岩なども混じっているらしい。基本的には海から隆起したり沈んだり、大陸とつながったり離れたりしていたようだ。また、昆虫やヘビ、植物が台湾、先島、本島、奄美、九州と段階的に分布しているところから地続きになったタイミングを探ったりだとか、沖縄に特化した研究をしている人がいて、そういう人がいるからこういう博物館がちゃんと成立するんだなあなどと思った。

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 博物館を出るとようやく雨がやむ。おもろまち駅から県庁前駅へ。

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 パレットくもじ4階にある那覇市歴史博物館へ。
 この時は「御絵図」という尚王家御用達の織物のサンプル集本の企画がやっていた(渋い)。その他、沖縄戦前の那覇市街のジオラマなどが面白かったのだけれども、写真撮影は全面禁止。国宝の王冠などは複製だったら撮影可でもよいのでは……

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 歩いて久米地区の方へ。この辺りが琉球王国時代に渡来の中国人が住み着いたエリアか。
 波上宮

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 外国人観光客ばかり。観光バスまで繰り出されていたけれども、波上宮のどういうところが彼らの琴線に触れるのだろうか。

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 ビーチへ降りていく。

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 ビーチから見た波上宮

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 風俗街の呼び込みを尻目にステーキハウス88辻本店。

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 テンダーロイン300gを美味しくいただきました。

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沖縄旅行2018年(1)1日目・首里城跡、玉陵、識名園、第一牧志公設市場

 JALのマイルが15,000ほどあって、期限が切れる前に沖縄か、もしくは韓国辺りにでも行ってみようかとぼんやり考えていたところ、思いがけず金曜に休みが取れることになった。JALの特典航空券予約ページを見ると、しかし、1週間前だと韓国往復はまったく空きがない。一方、沖縄往復はまだそれなりに便を選べる状態だったので、2泊3日で沖縄へ行くことにした。
 前段で「ぼんやりと」と書いたけれどちょっと嘘で、本当はざっくりと計画を立てていた。というのも、沖縄ならグスクへ行ってみたかったのだが、著名なグスクは沖縄本島に点在している。基本レンタカーでということになるけれども、なるべく車は運転したくない。路線バスでどうにか回れないかと調べていると、4travelの下記記事を見つけた。

4travel.jp

 

4travel.jp


 路線バスを駆使すれば中南部の中城城跡と勝連城跡を1日で回れるようだ。ちなみに、このDecoさんという方の旅行記は全般的に過剰なところがなく、かつ、実務的な情報が多くて、とてもよいと思った。首里城から石畳を経由して識名園を回り、バスで公設市場付近へ戻るという経路も真似させてもらった。
 次に路線バスの時刻表を押さえなければならないのだが、このサイトを、目を皿のようにして眺めまわした。

www.kotsu-okinawa.org


 というわけで、休暇取得前にあらかたの計画は立てていたのだった……


 JALのタッチ&ゴーアプリというので搭乗してみた。確かに画面になにも表示していなくてもおさいふケータイ面をスキャナーに当てることで認識される。2次元バーコードで搭乗できるようになった時も随分進化したものだと思ったけれども、これはまた。しかし、航空券情報を携帯電話へどのタイミングでダウンロードしているのだろうか? それともスキャナーでは本人認証だけして、自社のデータベースと照合しているのだろうか?(後者はないと思うが)
 離陸してから10分足らずで三浦半島へ到達するの、やっぱ飛行機すごいといつも思う。

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 富士山だー。

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  那覇空港到着。

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 無記名OKICAを購入し、ゆいレール旭橋駅へ。

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 宿泊は東横イン旭橋駅前。バスターミナル近くで1週間前でも予約できるということで。中身は安定の東横イン

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 まだ早い時間なので部屋には入れず、荷物だけ預けて、再びゆいレール首里へ。
 歩いて5分ほどの首里そばで昼食。噂通りの行列だけれども、回転が速いので15分ほどで着席。

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 沖縄そば。だしが効いていて美味しい。

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 守礼門(復元)。

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 園比屋部御嶽石門(門の奥はどうなっているのだろうと思っていたが、普通に急斜面の雑木林だった)。

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 見晴らしいいですねー。やはり王宮というのはこういうロケーションに作らなければいけない。

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 正殿(復元)。

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 正殿内の王座。

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 世界遺産に登録されているのは復元された首里城でなく、首里城跡である。床下のこれが世界遺産なのかもしれない。

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 首里城見学を終えて、玉陵(復元)へ。

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 JAL機内でもらったちゅらナビを見せて、割引を受ける。受付で、始めに建物内の展示を見なさいと案内されたが、なるほど、墓の中に入ることを許してないので、墓の中にこういうもの(王の骨を入れた陶器の箱)があるよと見せないといけないのね。で、玉陵本体を見るが、確かに外側の石壁だけを眺める感じ(首里城に比べて見学者の圧倒的に少ない理由がちょっと分かった……)。

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 首里城下のトンネルをくぐって、金城町方面へ。

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 石畳。結構急斜面。

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 風情がある。が、住んでいる人にとっては急斜面だし、石畳は歩きづらいし、風情を維持するのも大変だろうなと思う。

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 さて、石畳を下りきり、識名園まで歩いて行こうと計画していたのだけれども、目の前に急坂。え、これ登るの? とたじろぐも、Googleマップ経路検索でも、この坂を登って徒歩18分が最短ルートとのことなので、諦めて登る。
 中腹まで登ってから振り返ったところ。

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 確かに20分程度で識名園に到着した。暑かったのもあり、くたびれる。受付の前で女性客がアイスを食べていたのを見て、ああ、アイスいいなと思い、受付横の売店ブルーシールさとうきび味を食べる。生き返る。ここもちゅらなびで割引。

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 識名園(復元)。池泉回遊式の庭園ではあるのだが、石垣で経路を作っていたり、石灰岩のアーチ橋があったり、琉球独特のものがあって興味深い。

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 終わって、バス停で那覇バス2番を待つ。

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 開南で下車し、アーケード商店街をぶらぶら歩く。

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 だんだんディープになっていくというか、お惣菜みたいなのを店頭販売しているような店が増えてくる。

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 牧志公設市場。もう夕方だったせいか、店じまいしている店もあり、2階の歩も完売だった。

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 国際通りへ抜け出る。

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 A&Wで少し早めの夕食。

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 ルートビアは初めて飲んだけれど、なるほど、サロンパス味の炭酸飲料である。が、コーラとかも変な味のする炭酸飲料と思えば、慣れの問題とも言える。

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乃木坂46 20th選抜メンバー予想の答え合わせ(あるいは反省会)

 2018/3/11(日)の「乃木坂工事中」で20thシングル「シンクロニシティ」選抜メンバーが発表された。
 自分の事前の予想は以下の3パターンである。

最も保守的な予想

 秋元、桜井、白石、西野、松村、生田、井上、衛藤、飛鳥、高山、星野、新内、寺田、堀、山崎、渡辺、若月、生駒の18名(優里、中田、万理華、北野out、寺田、山崎、渡辺in)。センターは生駒。

最もドラスティックな予想

 秋元、桜井、白石、西野、松村、生田、井上、衛藤、飛鳥、高山、星野、新内、鈴木、寺田、堀、山崎、渡辺、岩本、梅澤、大園、久保、山下、与田、若月、理々杏の25名(優里、中田、万理華、北野out、鈴木、寺田、山崎、渡辺、岩本、梅澤、大園、久保、山下、与田、理々杏in)。センターは岩本&理々杏。

中間的な予想

 秋元、桜井、白石、西野、松村、生田、井上、衛藤、飛鳥、高山、星野、新内、堀、大園、久保、山下、与田、若月、生駒の19名(優里、中田、万理華、北野out、大園、久保、山下、与田in)。センターは久保&山下

 

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 実際の選抜メンバーは以下の通り。

実際の選抜メンバー

 秋元、桜井、白石、西野、松村、生田、井上、衛藤、飛鳥、高山、樋口、星野、新内、寺田、堀、大園、久保、山下、与田、若月、生駒の21名(優里、中田、万理華、北野out、樋口、寺田、大園、久保、山下、与田in)。センターは白石。

「中間的な予想」に近かったですが、樋口、寺田inと、あと、センターをはずしました。
 以下、雑感。

  • 番組を観ていると、18番に星野さんが入ったことで、「生生星フロントなしかよ!」と思わせて、11番に生駒さんが来たことで、「縦生生星か!?」と思わせ、5番に西野さんで、(西野さんのシンメはだいたい白石さんなので)「縦生生星確定!」と期待させ、しかし、白石さんセンターという、ファンの読みをはずしてくる配置。
  • とはいえ、白石さんは、人気の度合いからすると単独センター1回は少なかったものの、今や単独センターにすると卒業の噂が立ってしまうため、生駒さん卒業という話題と同タイミングで押し込んだ、采配の妙とも言える(言えるか?)。
  • 20thシングル「シンクロニシティ」が使用されているはるやまのTVCM*1を改めて観ると、実は普通に生田、白石、西野のフロントだったので、始めからネタバラシしていたとも言える(誰も思わないよ!)。

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YouTube 乃木坂46×はるやま フレッシャーズCM(15秒)「春イチバンになれ。」篇より
  • 樋口さん、寺田さんを上げて、鈴木さん、山崎さん、渡辺さんを上げなかったのは、シビアだな、と思いました。選考基準高い。
  • 自分は、久保さんと山下さんをシンメトリーと捉えていたので、久保さんと大園さん、山下さんと与田さんをシンメにした配置は、ちょっと解釈ができていないです。

乃木坂46 20thシングル選抜メンバー予想

 今週2018/3/11(日)の「乃木坂工事中」で20thシングル「シンクロニシティ」選抜メンバー発表が行われる。自分の予想をメモ。

情勢

 情勢としては……って選挙でもないのに、情勢、ってなんだよという話だけど。既に収録も終わって放送するだけだから、今からファンがなんと言おうと結果は決まっているのだが、まあ、情勢、としておく。情勢としては、

  1. 卒業する生駒里奈さんがセンターになるか?
  2. 3期生が何人入るか?

の2点が大きな焦点となっている。
 1つ目の生駒さんについては、生駒さんクラスの功労があれば卒業センターで花道を飾ってあげるのが筋ではという論がある。一方、これまでの卒業センター曲である「ハルジオンが咲く頃」、「サヨナラの意味」がいずれも卒業センターである深川麻衣さん、橋本奈々未さんを念頭に置いた当て書きの楽曲だったのに対し、既にCMで放映されている「シンクロニシティ」は特にそういった要素がない、つまり、生駒さんはセンターでない、という見方もある。
 2つ目の3期生については、18th「逃げ水」で大園桃子さん、与田祐希さんがセンターを務めたものの、お披露目に過ぎず、2017年の1年間は別動隊扱いだった。しかし、3期生の人気上位メンバーは定量的指標でも既に選抜上位メンバーに匹敵する人気が観測されており、先日の「乃木坂バレンタイン2018」での活躍を見ても機は熟していると言える。

 

事実関係のおさらい

 まずは事実関係のおさらいから。


(1)19th個別握手会免除メンバー

 秋元、桜井、白石、西野、松村(以上5名)


(2)19th個別握手会30部完売メンバー

 生田、井上、衛藤、飛鳥、優里、高山、中田、樋口、星野、新内、寺田、堀、山崎、渡辺、岩本、梅澤、大園、久保、山下、与田(以上20名)*1


(3)19th個別握手会30部完売に準ずるメンバー

 若月*2、理々杏*3

(4)19th卒業メンバー

 万理華、中元


(5)20th(?)卒業メンバー

 生駒、川村


(6)休業中メンバー

 北野

  (1)の5名、(2)の20名、(3)の2名、および生駒の計28名がまずは選抜候補と言えるだろう(多い……)。

予想

 2年くらい前から乃木坂46は既に誰を選抜に選んでもどうにかなる状況になっており、もうずっと予想が難しいので、3パターンで。


最も保守的な予想

 秋元、桜井、白石、西野、松村、生田、井上、衛藤、飛鳥、高山、星野、新内、寺田、堀、山崎、渡辺、若月、生駒の18名(優里、中田、万理華、北野out、寺田、山崎、渡辺in)。センターは生駒。


最もドラスティックな予想

 秋元、桜井、白石、西野、松村、生田、井上、衛藤、飛鳥、高山、星野、新内、鈴木、寺田、堀、山崎、渡辺、岩本、梅澤、大園、久保、山下、与田、若月、理々杏の25名(優里、中田、万理華、北野out、鈴木、寺田、山崎、渡辺、岩本、梅澤、大園、久保、山下、与田、理々杏in)。センターは岩本&理々杏。


中間的な予想

 秋元、桜井、白石、西野、松村、生田、井上、衛藤、飛鳥、高山、星野、新内、堀、大園、久保、山下、与田、若月、生駒の19名(優里、中田、万理華、北野out、大園、久保、山下、与田in)。センターは久保&山下。

 以下、予想のポイント。

  • 生駒以外では、堀、飛鳥、西野もセンターの目があるのだけれども、この3名には、今回、卒業する生駒を差し置いてセンターするほどの理由がないと判断。
  • 3期生の内、理々杏、岩本、梅澤、坂口、佐藤、中村、向井、吉田の8名は、20th期間中に舞台「星の王女さま」出演が決定*4。結果として、人気メンバーであるにも関わらず不参加の大園、久保、山下、与田の選抜入りの可能性が高まっている。

 ※放送後の追記(2018/3/12)。

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*1:https://twitter.com/lovefiaa/status/969076619863191552

*2:舞台のため5部のみ販売だが、これまでの実績からすると30部でも完売の見込み。

*3:中学校の卒業式のため28部のみ販売だが、諸々の指標を鑑みると30部でも完売の見込み。

*4:http://www.nogizaka46.com/news/2018/03/post-12622.php

『パンとバスと2度目のハツコイ』(今泉力哉/2018)

 永遠の愛に疑問を抱く女性が、初恋の男性と再会し、自分自身の恋愛観に改めて向き合っていくラブストーリー。主演は元乃木坂46深川麻衣。共演は三代目J Soul Brothers山下健二郎。監督は風変わりな恋愛映画を多数手がける今泉力哉

www.youtube.com

 自分は乃木坂46を応援しているし、「HiGH&LOW」シリーズも好きで、かつ、乃木坂46の個人PVの今泉監督作品も全部観ているので、これは観に行かないわけにいかないなと劇場へ足を運んだ。
 この映画、明らかに「深川麻衣さんの魅力」を前提としている演出脚本となっていて、例えば、山下健二郎さん演じるたもつが、深川さん演じるふみを認識する時、カメラがぐっと深川さんの口元に寄っていくんですね。乃木坂46ファンにとって深川さんの口元が印象的なのはこれはもう「所与の事実」に近いもので、ボーイミーツガール的な場面で深川さんの口元をアップにする演出になんの疑問も抱かないんですけれども、映画作品単体で観た場合、「深川麻衣さんの魅力」というファンは既に跳んでいる踏み台を、すっ飛ばしているような感じがして、深川さんのファンじゃない人(例えば、山下さん目当てで観に行った人)はどう感じるのかな、といくばくかの不安を覚えました。
 あと、デートに着ていく服を迷うふみに対して妹(志田彩良)があれこれ着替えさせるのを回転カットで見せる、いわゆる「深川さん着せ替えタイム」があるんですけれども、映画の中で着せ替えタイムがあったのって自分の知ってる中では『パコダテ人』(前田哲/2002)の宮崎あおいさん以来で、つまり、深川さんをアイドルとして見立てた「アイドル映画」的な作りとも言えます。
 深川さんも、山下健二郎さんも決して演技派ではないのだけれど、やっぱり来歴から来る爽やかさというのがあって、寓話的、とは言わないまでも、二十代の男女の恋愛の、生々しさ、でなく、奇妙さ、みたいなものにフォーカスを当てた作品にはとても合っていると思いました(演技でいうと、共演の伊藤沙莉さんが全然上手でした)。あと、深川さんのもつ「すげえいい子なんだけど、ほんとのところでなにを考えているかいまいち分からない」という側面も、ふみという人物に活かされていると思いました。総じて、今泉監督が深川さんの表も裏も知り尽くした上での作品だなと思うのですが、今泉監督の乃木坂46個人PV履歴を見ると、意外にも深川さんを担当したことはないんですね。じゃあ、いったいどこで……
 冒頭の入りはなかなかウィットがあるなと思いました。中盤はちょっとどこへ向かいたいのか分からなくて集中を失いそうになる感じもありましたが、やっぱり深川さんと山下さんという、まあ、スターがスクリーンに映っているととりあえず観続けられてしまうというのはあります。

 

  ちなみに、今泉監督は乃木坂46の個人PVを観るに民家、家事、姉妹というモチーフが多い。
 民家と風呂掃除。

www.youtube.com

 民家と姉妹。

www.youtube.com

 民家。

www.youtube.com

 民家と子守り。

www.youtube.com

 民家。

www.youtube.com

 民家と姉妹。

www.youtube.com


パンとバスと2度目のハツコイ』でも民家、家事、姉妹という要素が登場しているが、ここからなにかの批評に発展させることができないので、この節これだけ。

「乃木坂工事中」のバレンタイン2018と「欅って、書けない?」のフィーリングカップル織田&鈴本

 2018/2/4(日)放送の「乃木坂工事中」と「欅って、書けない?」は両番組いみじくも女性同士の淡い恋愛的関係を取り扱っていた。


「乃木坂工事中」は女性アイドルグループ乃木坂46が出演するバラエティ番組で、毎週日曜24:00からテレビ東京系列で放映されている。結成時の2011年から、事実上おなじ番組である前身の「乃木坂って、どこ?」から通算すると6年以上に渡って制作されている。司会であるバナナマンの巧みな番組回しが特徴的だ。
 一方、「欅って、書けない?」はおなじ日曜の24:30から放映されている、欅坂46が出演するバラエティ番組。司会は土田晃之とハライチ澤部佑乃木坂46欅坂46がおなじレコード会社に所属しており*1、番組の制作プロダクションもおなじであることから(ケイマックス)、テイストや企画は似通ったもの、共通したものになっている。


 さて、「乃木坂工事中」は「好きです♡先輩 乃木坂バレンタインデー2018」と称して、3期生が意中の選抜メンバーにチョコを渡すという企画だった。2016年にも一度やっており、その時は2期生が好きな1期生一名にチョコを渡していた。1期生はただチョコをもらうだけでなく、もらえそうな2期生に対して自ら名乗り出る、というルールがあった。立候補したにも関わらずチョコをもらえませんでした! というさまをバラエティ的に楽しむという趣旨だったのだけれども、振られると小っ恥ずかしいだけで1期生が立候補するインセンティブがないのが、観ていてほんの少し座りの悪いところがあった(実際のところは立候補なしにならないよう裏で「必ず2期生の誰か一人には立候補するように」と1期生に指示があったようにも感じられた)。


 今年のバレンタイン企画はルールを改善し、選抜メンバー立候補して3期生からチョコをもらうとそのペアに食事券がもらえ、立候補せずにチョコをもらってしまうと罰ポイントが発生する、という正負両面でのインセンティブが与えられるようになった。とはいえ、そんなインセンティブが不要なくらい、選抜メンバーはバラエティ的呼吸を身に着けていたように思われた。恐らく前回の放送を観て「立候補して、自信たっぷりにチョコがもらえる根拠を語り、そして振られると、バラエティ番組として盛り上がる」と習得したようで、選抜メンバーが積極的に立候補し、3期生からチョコをもらえる根拠をもっともらしく語り、そして、盛大に振られていった。
 チョコをあげた3期生の中では、いろんな先輩に好きですと言ってその気にさせていた久保史緒里さんもその佇まいとのギャップで大変面白かったけれども、個人的に最も印象に残ったのは伊藤理々杏さんだった。伊藤理々杏さんが選んだ先輩は松村沙友理さんで、松村さんを選んだ理由はライブ中にダンスの振りの流れからキスされて、それ以来気になってしまっていたからだった! キスしたあいつが気になる! 『ママレード・ボーイ』か!

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「乃木坂工事中」2018/2/4放送より

 うーん、でも、15歳の子が、見目麗しい先輩にキスされたら、気になっちゃうかもな……(なに言ってんの)
 あと印象的だったのは、中田花奈さんが3回立候補して3回共振られたことだった。バレンタイン告白企画が始まったのは2014年からだったけれども、中田さんは2014年からずっと選抜落ちしており(バレンタイン企画は選抜メンバーしか出演しない)、今回が初のバレンタイン企画参加だった。これまでの雪辱を果たすが如く立候補しまくっているのは、バックストーリーを考えるとなかなか感動的だった(でも、全部振られていた。それが中田さんの持ち味だ)。


 一方、「欅って、書けない?」は、「2人ロケフィーリングカップル 織田と鈴本がロケして来ました~」というもので、しばらく前に番組内で仲のよいメンバー同士を「フィーリングカップル」と称してペアを組ませ、その後、ペアになったメンバー同士がやりたいロケをある程度好きなようにやらせるというのを順に放映していた。
 今回は織田奈那さん鈴本美愉さんというペアのロケである。このペアは鈴本さんの熱烈なラブコールによって誕生していた。
 さて、ロケは料理上手な鈴本さんが織田さんに貸しキッチンで手料理を振る舞うという内容だったのだけれども、鈴本さんが織田さんに味見をさせて、それを見つめる姿が、完全に「恋してる人」のそれで、あ、説明セリフがなくても鈴本さんの気持ちが画面超しにめっちゃ伝わってくる、演技力高い……という感じなのである(演技じゃないんだろうけど)。そっか、好きな人にごはんを作って食べてもらってる時って、料理じゃなくて、相手の表情をじっと窺うんだな、と学んだ。

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「欅って、書けない?」2018/2/4放送より。

 にも関わらず、織田さんはメンバーの小林由依さんが可愛い、好きだという話を平気でしたりして、でも、鈴本さんは織田さんのそういう自分にあんまり振り向いてくれないところも含めて好きなんだろうなあ、としみじみ思ったりした。

 

*1:両グループともレコード会社がマネジメントも担っている。